好きなことについて仲間と語って、役立つ情報をゲットする。時には気分転換をしたり、自由にコミュニケーションしたりできる場所。それが「LINEオープンチャット」。共通の興味を持つ人々が集まり、特定のテーマについてコミュニケーションすることができるサービスです。
気の合う仲間とおしゃべりをしていると、リアルな反応が欲しくなりませんか?そんな期待に応えるために「ライブトーク機能」が誕生しました。 リリース直後から熱い注目を集めているこの機能が当初はどのような悩みを持ち、どのように解決したのか、隠されたデザインのポイントを一からお話しします!
Let’s continue to talk
「心を開いて楽しくコミュニケーションできる遊び場を作ろう」が私たちのミッションでした。その原点に立ち返り、テキストチャットのみだったオープンチャットに、音声でもメンバーとリアルタイムで対話できる機能を追加したらどうなるのか?もっと親しみやすくなると同時に、コミュニティも活性化できるのではないか?と考えました。そのため、コミュニケーションの途中でも自然に「ライブトーク」を開始でき、ホストとゲストが自由にコミュニケーションを取り合えるかどうかがポイントでした。また、「ライブトーク」が終了してからもトークルームでチャットが続けられることも重要です。このようなポイントを念頭におきながら、完成を思い描いていきました。
「ライブトーク機能」のリリースには、課題も多くありました。音声コミュニケーションに最も適したUXは何か、オープンチャットから「ライブトーク」へアクセスするフローをどのようにするか。また、類似するサービスと差別化されたUI設計やエッジの効いたデザイン要素をどのように取り入れるかについても議論を重ね工夫を凝らしました。ユニークなアイデアを基に多様なデザインスタイルをテストし検証を重ねながら、リアルタイムの音声コミュニケーションに適したUIとUXが誕生しました。
スピーカーを目立たせる「イコライザー効果」
上の画像を見ていただくと、「ライブトーク」がどのように行われるのかがイメージできると思います。メイン画面の上部には「ライブトーク」情報を、真ん中には参加者リストを、下部にはアクション機能を配置しました。
参加者は発言権を持つ「スピーカー」と、会話を聞いて楽しむ「リスナー」に分けられます。ここでは、スピーカーの話に皆が集中できるような視覚的効果を持つデザインを目指していました。そこで誕生したのが、スピーカーを目立たせるイコライザー効果です。小さな音にも反応できるよう、細かい調整を重ねました。細部までこだわったこの表現は様々な領域で活用できる要素なので、さらなるデザイン展開を検討しています。
気軽かつ簡単にできる「ライブトーク」の始め方
オープンチャットの魅力は、知らなかった情報に出会い、仲間と素直に意見交換ができる点ではないでしょうか。トークルームの一覧を見ると、学習関連のテーマで受験生同士が悩みを打ち明けたり、「Study with me」のように時間を決めてオンラインで一緒に勉強したりするケースがとても多いです。ゲームをテーマにしたトークルームでは、ステージ攻略法を共有しながら盛り上がったりしています。
ひとつのテーマに興味を持って集まったユーザーの満足度を上げるために、オープンチャットの管理者と共同管理者がいつでも「ライブトーク」を作成できるようなフローを企画しました。トークルームの下の「+」メニュー> ライブトーク > タイトルとオプションを設定して、すぐに開始!「ライブトーク」機能を初めて使う人でもすぐに開始できます。使い方がとても簡単なので、大規模なイベントやウェビナー、教育、相談などに幅広く活用されています。
皆を笑顔にする可愛いリアクション
「いいね!」と強く共感した時にはリアクションアイコンを使いましょう。スピーカーにとっては、たくさんのリアクションが喜びやモチベーションアップにつながります。「ライブトーク」ではハートやグッドサインのような基本的な絵文字以外にも、サリーなどLINE FRIENDSのキャラクターを活用してより豊かに感情を表現することができます。
実は、ここでもデザインについて隠れたこだわりのポイントがたくさんあります。LINEならではのアイデンティティを維持しながらもユーザーに馴染みのあるグラフィックを提供しようと長時間をかけてテストを行いました。LINEでしか表現できないコミカルで可愛いリアクション表現です。 百聞は一見に如かず。リアクションを送る人ももらう人も楽しくなる、魔法のようなサリーの力を体験してみてください。
テキストチャットと音声チャットを同時に。「PIPモード」
動画をポップアップで小さく表示させた状態で、他のアプリを使った経験はないでしょうか?こうした、2つのアプリを同時に活用できる機能を「PIP(画面の中の画面、Picture-In-Picture)モード」と呼びます。特にマルチタスクに慣れているZ世代のユーザーの間で「PIPモード」は必須の機能になってきています。
「ライブトーク」ではいつでもテキストチャットに切り替えてコミュニケーションできるように、PIPモードの機能が実装されています。音声アイコンやマイクアイコンが表示され、今話している人が誰なのかも確認できます。
「ライブトーク」に最適化されたレイアウト
どのような環境においても、一貫されたUXは非常に重要です。それを実現するため、各デバイス別に最適化されたレイアウトを検討して採用しました。没入感があり集中しやすい会話にするため、縦向きと横向きの切り替えやタブレット環境にも対応しました。
現在、「ライブトーク」機能は様々な方法でユーザーからフィードバックをもらっています。これからも機能をさらにアップグレードしていく予定ですので、リアルタイムな音声コミュニケーションをお楽しみください!