私を表現する新しい方法、LINEアバター

自分とそっくりな見た目と表情、ジェスチャーまで!LINEで人気のアバターサービスの制作過程についてご紹介します!

2021.02.10

2020年9月、友だちのLINEのプロフィール写真が次々と変わり、 私の友だちにそっくりなアバターがどんどん増えてきました! 今まで見たことのない新しいスタイルのLINEアバターを作り、アバターをデコレーションしながら写真を撮影したり、様々なジェスチャーをつけたミームにしたり…! リリース後、爆発的な反応とともに次第に広がってきたアバターは、発売から5日でグローバルユーザー120万を超え、現在もその勢いが収まることなく成長を続けています。

皆さんのアバターはどんな姿ですか?

アバターを作成したことのあるユーザーのほとんどがこのようなリアクションをしています。

「私にとても似ているアバターができました!」

自分の顔を撮影すると、自分に最も似ているアバターがお勧めされます。そこから、細かな部分をカスタマイズしたり、好みのスタイルやファッションを適用することができます。 あるユーザーは普段の自分に近いスタイルをそのまま適用し、あるユーザーは新しい変化を試みたりします。 性別を変えたり、肌の色を変えたり、普段の自分とは異なった全く違うスタイルの服やアクセサリーを身に着けることもできます。 アバターを利用して自由に仮想の世界へ行くことができ、好きなセレブのアバターに出会うこともできますし、ペットと一緒に遊ぶこともできます。

私たちデザイナーは、どのようにすればユーザーがアバターをより簡単でより楽しく、様々な楽しみ方を提供できるか考え始めました。 考えれば考えるほど良いアイデアが生まれ、アバターがより良い進化を遂げるため、私たちは絶えず考え、アイデアを生み出し続けています。

 

アバターを作る方法は簡単です。 画面に見えるガイドに沿って顔を撮影すると、可愛いアバターが自動生成されます。自動生成されない場合は、ガイドが案内する通りに位置を再調整すれば簡単に撮影することができます。 撮影した画像を基にAI技術がユーザーの顔を分析し、最も似ているアバターをお勧めしてくれます。自動生成されたアバターをそのまま使ったり、カスタマイズしたりして、保存すれば完成!

 

私たちがプロジェクトを進める中で最も悩んだポイントは、技術的で専門的な様々な言語を理解し、顔認識機能についてのガイドを分かりやすくすることでした。どんなに可愛いアバターを作ったとしても、使い方が分かりづらければ、ユーザーはたくさんのガイドを確認し、全てのメニューをチェックしながら進めなければなりません。それだとユーザーは気軽に楽しめないですよね。 アバターを作成した後のフローも同様の悩みの連続でした。

 

分かりやすいカテゴリー

アバターを作成した後は、編集画面の簡単な操作で様々なヘアスタイルやメイク、顔の輪郭はもちろん、目のサイズまで細かく調整することができます。ユーザーに親しみを感じてもらえるよう、爽やかで可愛いカラーを利用したアバターの姿は、既存の3Dキャラクターの様な人工的な雰囲気とは異なり、まるで自分自身が漫画の主人公になったような錯覚を呼び起こすこともあります。

 

 

各アイテムごとに適用するとどうなるか直感的に想像できるよう、明確なサムネイルを用意しました。アイコングラフィー、カラー、テクスチャーなど数多くの要素を考慮して、ユーザーがスムーズに設定できるようにしています。 また、顔や服によってアバターのフォーカシング比率が変わり、ユーザーが現在編集している部分がどの部分なのか正確に分かるようにしました。

 

 

素敵なデコレーションをしたアバターは最大7個まで作ることができ、自分で保有しているアバターの色々な瞬間を撮影して、画像と動画を残すことができます。 また、アバターを友だちに共有したり、SNSで共有し、多くのユーザーと楽しさを共有することもできます。

 

 

アバターの撮影時や共有時にもユーザーが退屈を感じないよう、様々なアイテムと撮影時のジェスチャー、背景グラフィックを毎月周期的に用意し、国別のシーズナルアイテムも常に用意し続けています。 アバター自体の姿も愛らしいのですが、まるで実在するかのように、細かい動きやちょこまかとした動作によって、より一層愛情を感じることができます。 そのため、ジェスチャーを表示する時にもプレビューサムネイルのサイズを大きくすることで、該当アバターが披露する動作とアイテムが一目で分かるようにしました。

 

 

AR撮影を通じて映像の中の実際の空間にアバターを配置したり、アルバムにある画像を読み込みアバターを配置することで、日常のささやかな幸せをアバターと一緒に記録として残すこともできます。このプロセスは技術的な要素を多く必要としていたため、開発パートはもちろん、グラフィックパートまで、Product Designerと企画で繰り返し議論を重ね、多くの人の協業によって作られた結果です。それぞれが役割に忠実でありながら、最適な結果を導き出すために最善を尽くしました。

 

 

また、コロナの影響により家で過ごす時間が多くなり、様々なイベントを普段と同じ様に楽しめないことも多かったかと思います。そんな時にもアバターと一緒に特別な日を楽しめるようにしました。 ハロウィンやクリスマス、年末のパーティーや新年の挨拶まで、友だちと一緒にアバターを利用して、思う存分楽しむことができます。

 

多様なコラボレーション

LINEアバターでは、さまざまなコラボレーションも行っています。 2020年12月にはNiziU公式LINEアバターを発売しました。 NiziUは人気のアイドルグループということもあり、アバターの登場後、多くのNiziUファンのリアクションをSNSを通して見ることができました。 NiziUのアバターと一緒に踊り、好きなメンバーのアバターと一緒にツーショット写真を撮りながら、カップルの衣装に着替えることもできます。

 

 

アバターの顔認識モード

アバターの顔認識モードは2つの方法があります。 カメラをONにした場合、アバターの顔がクローズアップされ、自分の表情と口の形を正確に認識し、様々な感情を同じように真似して表現します。カメラをOFFにして背景を適用した場合、アバターの全身が表示されて細かい動きで表現します。

 

 

ビデオ通話もアバターに!

顔認識モードはビデオ通話とグループ通話をする時にさらに役立ちます。突然かかってきたビデオ通話に困った時代はさよなら! これからは代表的なアバターを選んで適用さえすれば、自分の顔に自動的にアバターが表示されるので、気軽にビデオ通話に参加して話すことができます。 また、ビデオ通話のUIデザインが新しくリニューアルされ、アバターの選択がより簡単になりました。様々なエフェクトとアバターを組み合わせて使用することもでき、より豊かなユーザーエクスペリエンスをお届けできるようになりました。

 

 

様々なサービスとの連携

アバターは、マルチメディアコンテンツとしてユーザーの好みや感情を表現することができるため、コミュニケーション手段として様々な利用方法があります。アバターを利用してプロフィール写真を変えたり、ストーリーで自分の出来事を共有したり、友だちとのトーク画面で共有したりすることもできます。

 

 

このように、他の機能とアバターの連携を強化するため、これまでアバターを保有していたユーザーだけでなく、いつでも他のサービス内でアバターを作成して利用できるようにしました。 各サービスの使いやすさを損なわず、かつ既存のアバター作成と使用フローをそのまま可能にするため、何度もテストを行い、カメラ・プロフィール・ストーリー…のようなLINEの機能に自然に溶け込ませることができました。

これからのLINEアバターのデザインは?

どうすればユーザーがより簡単に手軽にアバターを作成することができるのか? どうすればもっと様々なサービスでアバターに出会えるのか?そんな想いを抱えながら、不便な点は改善し、期待される点は達成できるよう、アバターにたっぷりと愛情を注いでいます。

先月、ユーザーリサーチにより改善案に対する検証を行い、その結果を受けて徐々に進化させています。

私たちがすべての日常をアバターと共にするその日がくることを期待しています!

投稿者

LINE Contents Product Design