LINE公式アカウント(LINE Official Account)は、2019年4月のリデザイン以降、アカウントの運用に必要な様々なプラグインが追加アップデートされながら進化してきました。 ただし、テキスト中心のプラグインが増え、アカウントのオリジナリティを表現できる要素が不足しているという物足りなさもありました。 これを踏まえて、Platform Product Design2チームのデザイナーは、アカウントのプロフィール画面の上段に新しいカスタム環境を追加するために動き出しました。
方向性の決定
既存のプラグインのような機能的なアップデートではなく、デザイン的に多様な姿を表現できるようにアカウントを代表するイメージとカラーのアップデートに方向を設定し、より豊かなオリジナリティを持つアカウントと、今後さらに多様化するテンプレートの第一段階となるよう注力しました。
初期のアイディエーションとカラー領域
代表的な画像とカラー領域で、アカウントのオリジナリティを表現しながらコンテンツの読みやすさを失わないよう、様々なテストを行いました。 画像の高さ、カラーの領域を各デバイスごとに最適な状態にするために検証を繰り返しました。
カラーについては、引き続きアップデートされるプラグイン コンテンツの読みやすさの保持のためにも、より明確な色を使用し、上部にのみ適用する方向に整理されました。また、その色の雰囲気を感じさせる程度に、プラグインのタイトル、リンク、トップボタンにも色を適用しました。
より自由なカスタム環境をご用意
LINE公式アカウントはフローティングバーの色のカスタムが可能でしたが、初期のアイディエーションでは背景とフローティングボタンの色がセットで設定される方向で整理されていました。
しかし、アカウントのデータを実際に使用してテストを行った結果、背景とフローティングボタンでカラーをそれぞれ設定できるように、より自由なカスタム環境を提供する方が、より多彩なLINE公式アカウントを表現できることが分かりました。
オリジナリティ溢れるアカウントに。約40種類の背景色を選定
長年に渡るテストの結果、背景色は約40色が選ばれました。
- 各カラーは単純に背景色の役割としてだけではなく、アカウントのオリジナリティを表現できるよう明確で豊富な種類を用意しました。
- 背景色としてテキストの読みやすさや、アカウント毎のバッチカラーが持つ意味を損なわないよう、繊細な調整も行われています。
カラーテーマのオープン後
2020年9月17日のOAv1.8オープン以降、初週データでは合計64,298件のカラーテーマ適用実績が、その翌月の10月には1日平均2,779件の適用実績がありました。 (10月22日現在 合計で125,448件!)
オープン直後のデータから分かるように、LINE公式アカウントにおいて非常に反響の大きいリニューアルとなりました。”どのようにすれば機能に加えて、デザイン的にも積極的な活用を促進させることができるのか”という悩みと、それに対する解決策を発見するきっかけにもなりました。 LINE公式アカウントは、今後も継続してユーザーニーズに合わせたアップデートと、様々なテンプレートの拡張に努めていきます。
たくさんの応援よろしくお願いいたします!